明けましておめでとうございます。謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
当社は今年、創業110周年を迎えました。明治36年の創業以来、北九州を中心とした西日本一円にて、精肉・惣菜の小売事業を永きにわたり継続してまいりました。これもひとえに、お客様のご愛顧や、テナント入居先・お取引先の皆様のご協力、そして従業員諸兄姉の努力の賜物と、厚く御礼申し上げます。
旧年中は、精肉部フジ西宇部店、惣菜部サンキュードラッグ大蔵店と2件の新規出店を行いました。おかげさまで両店舗ともに売上の推移は好調で、全社の売上や利益に大きなプラスをもたらしております。サンキュードラッグ様においては、大蔵店の厨房から配送する形で、北九州市内の8店舗で鮮度の高いお惣菜やお弁当を販売し、地域のお客様からご好評をいただいております。
また、地元のサッカーJリーグチームであるギラヴァンツ北九州様とのコラボレーション事業も好調で、監督監修弁当などのアイデア商品がテレビやラジオで話題を呼びました。8月には、アビスパ福岡とのダービーマッチを「橋本食品マッチデー」として開催し、小倉牛の丸焼きを出品して、ご好評をいただきました。
一方、今後会社を成長軌道に乗せていくための基盤整備として、長い歴史の中で制度疲労を起こし気味であった「会社の仕組み」を大胆に近代化するとの方針を掲げ、数々の社内改革に着手いたしました。3月には、株式公開企業の指導経験が豊富な古賀光雄公認会計士を顧問に招き、以来、管理会計の精緻化に取り組みました。複数の社外専門家の支援をいただきながら、中期経営計画策定や人事制度改革、情報システム刷新、マニュアル類整備にも着手し、着実に成果が出はじめております。
製造業の知見に学び、現場の生産性を高める取り組みも前進しました。6月から11月にかけて、経営幹部3名を中小企業大学校直方校の「工場管理者養成コース」に派遣し、5SやIE、原価・工程管理、安全衛生管理、多能工化などのノウハウの学習に取り組みました。また、一部店舗では機械化を進めてスタッフの作業負担を軽減し、その分接客サービスを手厚くすることで、お客様にご支持をいただくことができました。さらに、一部店舗に試験的にカメラシステムを導入し、本部がタイムリーに現場の状況をつかみ、適切なアドバイスを送ることができるように工夫しました。これらの取り組みは、北九州市主催のシンポジウムや九州経済産業局のホームページで取り上げていただくことができました。
今年も、旧年中に注力してきたこれらの取り組みを継続し、大きな成果につなげていきたいと考えております。今まで以上に経営の質を高め、従業員一同一丸となり、またテナント入居先・お取引先の皆様とも力を合わせて、お客様により一層喜んでいただける橋本食品を目指してまいります。ご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
平成25年1月4日
橋本食品株式会社
代表取締役社長
橋本和宏